イノフリー

フリースタイルと呼ばれるような手書き系の書体は、今では多くなりましたが、写植の時代にはごく限られたものしかありませんでした。そのひとつがこれ。

素朴さと真面目さが同居しています。

訪れた日は残念ながら定休日でした。でもそのおかげで、シャッターに書かれた大きな店名も見ることができました。

ゴシック4550

営団地下鉄のサイン用として開発された書体です。このネーミングは文字の縦横比が45:50でデザインされていることに由来します。

小田急線でも、駅名表示などに全面的に採用されています。

しかし最近では、同じくらいの太さの他の書体に替わってしまう場合もあるようです。世田谷代田では、一部工事中のホームには平成角ゴシック(上中)が。

梅ヶ丘では、駅名表示全てが見出ゴMB31になっていました。

DCP方隷書

デジタルフォントの隷書体は整ったなめらかなものが多いのですが、この書体はやや武骨で、味のある書風が特徴です。

文字を取り囲む四角い枠も、その雰囲気に倣ってか、風化されたような崩れがあります。

でも、ここではそれも、ちゃんと直してくれますよ。

ロゴG+ロゴ丸

組んだだけでロゴタイプのように文字が揃う、くっきりとした書体です。

一見すると書体とはわかりません。

ここは閑静な場所にあって、連休中ということもあってか親子連れが多く訪れていました。

建物の入口付近は、角の丸い「ロゴ丸」で統一されています。

ピッコロ体

書体というと、金属活字・写植・デジタルフォントなど、すぐ組める特定の媒体に代表されることが多いのですが、そればかりではありません。80年代には、レタリングされた文字のセットが本になって、印刷用の原稿として使われるということも多々ありました。

この書体もそのひとつ。洗練された装飾が目を引きます。

スーパーマーケットの店頭にて。